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外見リスクマネジメント連載⑮白のチーフで清潔感

ビジネスパーソンのための新時代スタイルトレーニング「見た目を整える」第15回 ポケットチーフの演出効果(保険毎日新聞 2017年12月7日)

広報コンサルタント/日本リスクマネジャー&コンサルタント協会理事 石川慶子

今回は読者からメールをいただきましたので、早速訪問し、取材することになりました。対応くださったのは、ムーディーズ・アナリティクス・ジャパン株式会社の村松征治さん。村松さんは、日系企業から外資系に転職した際に服装変革をなさったそうです。。内勤から営業職になることで人から自分がどう見えるかを意識するようになったこと、自分の思い込みから脱却していったことなどを語ってくださいました。

 

チーフは清潔感演出の主役

石川「今日の第一印象申し上げてもいいですか」

村松さん「おー、ちょっとドキドキしますがお願いします」

石川「ポケットチーフが好印象です。とても清潔感があると思いました」

村松さん「あー、よかった。そう言ってもらえてほっとしました」

石川「昔からなさっているのですか?」

村松さん「外資に転職して初めてニューヨーク出張に行った時からです。それまでは内勤の仕事でしたので、接触する人は主に社内の人。正直、服装は気にかけていませんでした。転職してお客様に数多く接触する仕事になることから、妻にも相談して、スーツを新しく作りました。ストライプの入ったスーツにしてみたのです。人からどう見えるか意識するようになったのはそこからです。ニューヨークに着くと、私のパートナーはいつもチーフしていました。その姿を見て、かっこいいな、チーフってビジネスでしていいんだ、と思いましてすぐに現地でチーフを購入しました」

石川「なるほど、営業職になることで人から自分がどう見えるかを意識してみたということですね。奥様も大活躍ですね。ところで、当時チーフはしてはいけないと思っていたのですか?」

村松さん「うーむ、そうですね。目立ってはいけないと思っていたのです。チーフをすると目立ちますよね。勤めていた日経企業では、ほとんどの皆さんがしていませんでした。それに、新人研修の際に、デザイナーズブランドのスーツを着用していた仲間の社員が講師から、そんな目立つスーツを着用しては失礼だ、と注意を受けていたので、それが頭にインプットされてしまったのかもしれません。目立ってはいけないと」

石川「確かにお客様の前で、一目で高級ブランドとわかるものを身につけると失礼かもしれません。服装もコミュニケーションですから相手からどう見えるかを考えることが大切だと思います」

村松さん「その後、訪問先のお客様から、『今日はパーティーですか?』って聞かれてしまい迷いました。妻に相談したら、そのままでいいと言われ、テレビでもアナウンサーはチーフしているのを見かけるようになり、止めずに続けることにしました」

石川「奥様は頼りになりますね。観察もさすがです。特に白のチーフは胸元を明るくして清潔感、すっきり感演出になりますので、ぜひ続けてください」

 

ノーネクタイでもチーフできちんと感

石川「夏は特に絶大な演出力をチーフは発揮します。夏は暑いからネクタイなんてしていられませんよね。ノーネクタイの時こそチーフだけでもしておくときちんと感が出ます。」

村松さん「夏で思い出しました。イギリスから来日したボスが日本の暑さに心底参ってしまった時のエピソードがあります。取引先に一緒に行ったエレベーターの中で言われたこと。『君のミッションは早くジャケットを脱げるようにすることだ』、と。もちろん、私はミッションを確実にやり遂げました。ボスは先方に着くなり、ジャケットを脱ぎ、ネクタイを外し、腕まくりまでして一瞬のうちに早変わり(笑)」

石川「そうなると、チーフどころの話ではないですね」

村松さん「ところでチーフの色はネクタイに合わせている人が多いですが、それでいいんですかね」

石川「私が一緒に仕事をしているスタイリスト歴30年のベテラン高野いせこさんは、シャツの色に合わせる方がバランスが取れる」、と主張しています。チーフはおしゃれでするのではなく、全体のバランスをとるため、というのが彼女のポリシーです。私もその意見に賛成です。赤いネクタイに赤いチーフってなんだかしつこい感じがします。赤いネクタイの場合には、赤い縁どりの白いチーフがいいと思います。ポケットチーフの挿し方はいろいろあります。昼間のビジネスシーンでは四角の形で入れるTVホールド、夜やカジュアルな場所ならふわっと入れるパフやクラッシュ、3つの山型のスリーピークスがあります。ネットにも掲載されているのでご参考になさるといいと思います」

村松さん「チーフだけでも奥が深いのですね。いろいろやってみたいですが気を付けるべきことはありますか」

石川「昼間のビジネスタイムは、シンプルで誠実な印象が大切ですから、ふわっと入れてしまうと派手な雰囲気になってしまいます。それこそ気持ちが浮ついているとみられてしまうことがありますから注意が必要です。ビジネスシーンではTVホールドがおすすめですよ」

 

村松さんは営業として人前に立つとなったことが、自分がどう見えるかを意識するきっかけになったことがよくわかりました。そして、その服装演出を支えているのは奥様でした。自分のパートナーはいつも素敵でいてほしい、と思っている奥様のお気持ちがよく伝わってきました。いつまでも素敵なカップルでいてください。

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