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外見リスクマネジメント連載⑭女性はにおい重視?

ビジネスパーソンのための新時代スタイルトレーニング「見た目を整える」第14回 自分はどう見える?(保険毎日新聞 2017年11月2日)

広報コンサルタント/日本リスクマネジャー&コンサルタント協会理事 石川慶子

さて、今回は損害保険ジャパン日本興亜株式会社人事部の深瀬恵子さん、金田美咲さんのお二人に会社の服装コードについて話をお聞きしました。

 

営業職、気になるのは相手からの見え方

石川「人事部で決めている服装コードがあると思いますが、どのような内容でしょうか」

深瀬さん「当社にはビジネスマナーブックという小冊子があり、内定者には10月に配布し、3月までの半年間自己学習をしてもらっています。入社後は人事部で電話対応、敬語の使い方などと一緒に服装についても研修をしています」

石川「コンパクトな小冊子で持ち運びしやすいですね。イントラネットにもあがっていればいつでもチェックできて便利です。ジャストサイズでスーツを着こなす、Vゾーンを立体的に見せるといった細かいコツまでは書かれていないようですね」

深瀬さん「はい、そこまで細かくは書いていませんので、このコラムのように細かい注意点があるとビジネスマナーを補足できて助かります」

石川「社員から多い質問は何でしょうか」

深瀬さん「男性はとりあえずスーツを着ていれば何とかなりますが、女性の場合はバリエーションがある分どこまで許されるかといった質問はあります。女性特有の悩みというのでしょうか。ネイルはどこまでいいのか、カバンはどうゆうのがいいのか。特に最近は、地域職が営業を担う仕事が増えてきましてお客様を訪問することが多くなってきました」

深瀬さん「どんな服装にすれば相手に好印象を持たれるか、は大切な視点だと思います。私たちの営業職が接する相手は代理店やディーラーの方々で年配者もいれば若い方もいます。特に、最近は女性が営業に出る場面が増えているので、相手からどう見えるか気になるという声をよく聞きます」

 

女性は外見よりもにおい重視?

 

石川「相手からの視点は大切ですね。反対に、相手についてはどう見ていますか」

金田さん「私は清潔感が大切だと思います。私が気になるのは肌、歯、においです」

石川「においはよく女性達の間で話題になりますが、男性は気づいていないようですよ(笑)。昨年、私が主査をしている日本広報学会の外見リスクマネジメント研究会の調査でもにおいのレポートがありました。インタビューに回答した女性記者二人は、においがきついと気になって取材に集中できない、とのことでした。服装は見なくなければ見なければいいのですが、においはそうゆうわけにはいきませんから。最近はスメルハラスメントという言葉も出てきています。仲間の社労士さんもわきがの労務問題について頭を悩ませていたしまた。においは自分で自覚が持てないからとても難しいですね。気づく、あるいは意識するきっかけを作ることが必要です」

金田さん「そういえば、私たちもビジネスマナーといえば新人研修という意識がありますが、定期的に見直す機会を持った方がいいかもしれません。私も人前に立つ部署へ異動することになったことをきっかけに自分を見直したいと考えましたから」

石川「それはいいアイディアですね。このコラムも新人対象ではなく、ベテランの営業職を想定しています。若い方は、それこそ結婚や異性を意識して見られ方をそれなりに考える方は多いのですが、年齢が進むと仕事に自信があるがゆえに、外見をおろそかにしがちだと思うからです。来年の4月のコラムテーマはきまりました。自分を見直そう、ですね。本日はありがとうございました」

 

取材後に恋人選びの臭いに関するアンケート結果を発見しました。男性はにおいよりも外見を重視する一方、女性は外見よりも臭いを重視するという真逆の結果。公的データではありませんので客観性がよくわかりませんが、実感としては当たっているように感じます。「見た目を整える」コラム担当者としてはこれ以上踏み込めないですが、スタイルトレーニングとしては範疇の中に入りそうです。

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