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外見リスクマネジメント連載②間違いだらけのスーツ着こなし

ビジネスパーソンのための新時代スタイルトレーニング「見た目を整える」第2回 その着こなし方間違ってませんか(保険毎日新聞 2016年11月10日)

広報コンサルタント/日本リスクマネジャー&コンサルタント協会理事 石川慶子

思い込みから脱却して飛躍する

「何年もスーツを着てるんだから今さら教えてもらうことなんてないさ」。まあ、そう言わずにほんの少し耳を傾けてみませんか。リスクマネジメントにおいて思い込みは最大の敵です。全てのリスクを洗い出すためには、自らまな板に乗る気持ちが大切です。ところがここが第一ハードルです。自分ではいいと思っていることに口出しされるのはなかなか気分が乗らないものです。でも、思い切って「崖から飛び降りる覚悟」で飛躍してみませんか。

素晴らしい飛びっぷりを見せてくれた方の事例を紹介します。株式会社アイマム代表取締役の嶋谷光洋さんです。トップセールスマンとして名を馳せ、現在は営業研修や組織風土変革プロジェクトのサービスを提供。名門企業を相手に一流の研修をしていると感じましたが、外見とのバランスが取れていない点が惜しい。ネクタイの締め方が緩い、スーツのサイズが合っていないといったことが原因でした。「仕事の質に合った一流の外見にしたい」と思い切って提案したところ即断即決。

 

スーツはジャストサイズで

第二ハードルは、スタイリスト高野いせこさんによるファションチェックに耐えられるかどうか。高野さんは、30年以上経験のあるベテランで、極めて単刀直入。「清潔感をベースにした信頼と品格の服装表現」にまっしぐら。絶対によくしたい、という強い思いが彼女を支えています。

嶋谷さんは自分の勝負服アルマーニのスーツで自信満々で登場。高野さんは魅力を発見するのが実にうまい。「背が高くて、脚も長くてお尻も上がって素晴らしいプロポーションですね」。出だしはまずまず。「でもスーツのサイズが合っていません。これではせっかくのプロポーションが台無しです。上着の丈は長すぎてせっかくの長い脚が短く見えます。袖もズボンも長すぎでだらしなく見えます。アルマーニは一般的にはジゴロの印象が強いのでビジネスでは避けた方がよいのです」ときっぱり。「ブランドに頼るのはやめましょう。高いものを身に着ければ自分も高級になると思ったら大間違いです。自分の体のラインに合ったスーツを着るのが本当のおしゃれです」。

自慢の高級眼鏡を出すと「派手すぎです。目上の方はこの眼鏡を見たら引きますよ。遊び人に見えます。仕事ではもっとシンプルなフレームにしてください」。私は小声でフォロー「(汗)私はこの眼鏡好きですから、私の前で着用してくださいね」。極め付けは、「1番の問題はその髪型です。若すぎます。落ち着きません。後ろから見ると中学生です」。(えー、そこまで言っちゃうの?)と私が焦っていると、すかさず高野さんからフォローの言葉が。「大人の品格が演出できる髪型にしましょう。色も黒ではなく少し茶にした方が大人の男の色気が出ますから」。「大人の男の色気か、なるほど」。心を射止めたようです。

嶋谷さんの後日談。「いやー、貴重な体験だった。あれだけきっぱり言ってくれる人はいないから、気持ちよかった。いちいちもっともだと感じさせる迫力はあった。知らないことばかりだったので知識も身に付き自信につながったよ」

 

外見リスクマネジメントは、見た目のリスクを発見し、実際に人に与えている印象と見せたい自分のイメージのギャップを埋めるマネジメントです。知識を身につけると自分のマネジメント力をあげることにもつながります。

https://rmcaj.net/_userdata/style/b05_161110p11.pdf

 

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