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外見リスクマネジメント連載③私だけの黄金比

ビジネスパーソンのための新時代スタイルトレーニング「見た目を整える」第3回 営業事務職の身だしなみ(保険毎日新聞 2016年12月1日)

広報コンサルタント/日本リスクマネジャー&コンサルタント協会理事 石川慶子

ビジネスで最も公式感があるのは

大変身に挑戦した嶋谷光洋さんは、髪型、服装、着こなし、靴や靴下、下着まで大人の男のマナー、ファッションについてプロフェッショナルからの指導を受けてすっかり自信がつきました。ホームページ用、取材対応用にプロフィール撮影も済ませ、新調したオーダースーツの評判も上々。営業先でプレゼンテーションに立つと、相手がプロジェクターだけでなく全身に注目するため、自分も内側から力が湧いてくるようになりました。

しばらくたってから、嶋谷さんはふと気付きました。「ビジネスで最も公式感が高いのは紺と言っていたな。でもこうして周囲を見回すとうちの社員も外部の研修講師も受講生の新入社員も黒ばっかりだ。よし、服装マナーで当社がお手本を示すチャンスだ」。こうして人事部や研修講師の窓口となる営業事務職を担当する林静子さんにも受けてもらうことに。

 

嶋谷「林さん、会社で費用出すから高野いせこさんにスタイリング指導を受けたらどう?服代も半分会社負担。皆のお手本になるよう服装マナーをきっちり身に付けて欲しい。」

林「えー、社長、いいんですか?!やりたかったんです。服代まで出していただけるなんて感激です。仕事もっと頑張ります!」

 

私だけの黄金比

いよいよ同行ショッピングの当日。高野いせこさんによる恒例の全身チェック。「くりくりっとした目がかわいいです。林さんはお孫さんがいるとは思えないほど、チャーミングですよ。特に目がチャームポイントなので、眼鏡は外したほうがいいです」。やはり最初は魅力の発見。高野さんの定番です。その人の魅力を最大限生かすのが彼女のモットー。「髪はパーマですか?しないほうが若々しくなりますよ」「服ですが、全て線が横に分断されてしまって、スカートも広がっているので、結果として横に広がって見えてしまいます。タイトスカートにチャレンジしませんか?」。いよいよ本丸か。しかし、女性にはソフトアプローチ。

林「えー!?タイトスカート着てもいいんですか?自分には絶対無理と思ってましたから。太く見えませんか」

高野「バランスのとり方です。ジャケットの丈とスカートの丈を同じにしないことがコツです。どちらかの長さを変えるのです。人によってこのバランスは違います。林さんだけの黄金比を見つけましょう。これが発見できれば、全体的に統一感のあるエレガントなシルエットが実現できますよ」

1か月後。研修講師が集まりました。林さんと付き合いの長い女性講師Aさん「あれ、今日は林さんいない?」、と最初は全く気付かず。林さんが顔を出すと、「え?ええー?、本当に林さん?まるで別人。素敵すぎて全然わからなかった。。。」

噂を聞きつけた共同通信からの取材も入り(もちろん広報アドバイザーの私がアレンジしたのですが)、会社としては社員のモチベーションを上げるだけでなく、周囲への意識啓発、社会的インパクトまで獲得するまでに至り、十分元は取ったといえるでしょう。

次回からより細かいテクニックに進みます。

https://rmcaj.net/_userdata/style/b08_161201p11.pdf

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