広報コンサルタントのつぶやき③広がる説明責任のあり方
2014年12月24日 広がる説明責任~タカタの問題から考える~
タカタ製エアバッグの欠陥問題が大きく報道されましたが、あれっ、と思った人は多いのではないでしょうか。これまでリコールは自動車メーカーが行うものでしたし、消費者からすれば部品がどこ製かといった意識を持つことはありませんでした。
日本自動車部品工業会の会長も、タカタが批判されていることについて「部品メーカーは完成車メーカーに責任を負ってきたが、消費者に対しても負うようになってきた証」と述べ、業界の慣習が変わりつつあるとした認識を発表しました。(12月12日)それゆえ、タカタのトップが記者会見などを開き、自分の言葉で事態の説明をしなければいけないという認識を持てず、対応が遅れているという評価になってしまったのでしょう。米国と日本のリコール制度の違いはあるものの、ここからの教訓は、説明を求められた場面では、逃げずに説明する姿勢を見せる必要があります。謝罪できる人や組織は、潔い印象を与えるため、ダメージも最小限に抑えることができるのです。