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外見リスクマネジメント連載㉓メイクは眉がポイント

ビジネスパーソンのための新時代スタイルトレーニング「見た目を整える」第23回 自己演出と肌の清潔感を演出(保険毎日新聞 2018年8月2日)

広報コンサルタント/日本リスクマネジャー&コンサルタント協会理事 石川慶子

 

今回は肌ケア、メイクを取り上げます。肌ケア、メイクは女性だけのものと思われがちですが、メイクはともかく男性も肌ケアをしないとシミに悩むことになります。男性でも肌の状態が悪いと気になりますし、50代を過ぎればシミは容赦なく男性にも襲い掛かります。私の父は83歳で亡くなりましたが、晩年はシミだらけの自分の顔が嫌だとつぶやいていたことが記憶に強く残っています。知人の男性社長も最近レーザーでシミを取ったとご機嫌よくしていました。このような対処療法もありますが、人生100年時代、毎日ほんの少しの改善努力で適切に維持できる方が気持ちがよいのではないでしょうか。メイクは2018年4月にニューヨークで開催されたIMATS NEW YORK2018でベスト8に入賞した実力ある若手メイクアップアーティストKAYOさん、肌ケアは私が10年以上お世話になっているフェイシャルエステサロン経営している青木いづみさん、お二人の話を参考にコラムを綴ります。

 

眉毛の描き方が印象づくりのポイント

昨年、暴言で批判報道された元衆議院議員豊田真由子さんの眉毛が話題になりました。謝罪会見での眉毛がそれまでの吊り上がった眉毛の形と異なってなだらかな曲線になっていたからです。印象がだいぶ違うと感じた方は多いのではないでしょうか。私もテレビ局から取材を受けました。会見の内容が謝罪と出馬表明の2つのメッセージが混在するので違和感があり説明になっていませんでしたから、彼女の場合には眉毛の角度の前にメッセージの組み立ての方が先だと解説しました。

とはいえ、眉毛の形と印象は大きな関係があることは予測できますので、KAYOさんに意見を聞いてみたところ次の回答でした。「メイクの中で眉毛は一番重要だと思います。理由は、眉毛は上下に動いて表情づくりの中心となるからです。口や目は位置を変えることができませんが、眉毛は位置を変えることができますから表現できる幅が広い。どんなにきれいにメイクをしても眉毛がなかったり、ボサボサだとせっかくのメイクが台無しになってしまいます。眉毛をきれいに整える際には、まずどのような印象にしたいのかを決めます。本来の眉毛を整えるだけでもいいのですが、それだと自分の与えたいイメージと異なることがあります。気が弱い感じを出したい場合には眉毛の先を下げます。そうすると目まで下がってか弱く見えます。眉毛は上ではなく、下の部分の毛を整えると上手にできるでしょう。眉毛を剃る電動眉毛剃りを使えばきれいに剃れます。次に長さ。短いと顔が大きく見えてしまいます。鼻からの直線上にくるまで伸ばすとよいでしょう」

石川「アイメークが印象づけの一番のポイントだと思っていましたが、眉毛でしたか」

KAYOさん「ナチュラルメイクの時は眉毛です。アイメークは作りこみすぎるとナチュラルメイクにならないですし。あとはチークでかわいらしくするかシャープにするかといった点がナチュラルメイクのポイントですかね。ガラッとイメージを変えたい時にはアイメークは重要ですよ。カラコン(カラーコンタクトレンズ)組み合わせると全く別人の顔にすることも可能です。そこは自己演出になりますから、いろいろな顔に扮してみるのもたのしいですね」

それにしてもドラッグクイーンに扮したKAYOさんメイクには驚きました。これなら整形しなくても別人になれます。メイクはさまざまな自分を演出する上で持っておきたいスキルですが、メイクをした後には手入れを怠ると大変なことになります。ここからは肌ケアについて青木いづみさんに解説していただきます。

 

A:素顔に左の眉毛を描いた(左右の眉毛を比べてみよう)

B:ナチュラルメイク

C:ドラッグクイーン(女装した男性)に扮したメイク

メイク、モデルはMake-up Artist KAYO

 

危険!タオルで顔ゴシゴシ

青木いづみさんからのアドバイスで一番印象に残っているのは、「いつも通り顔洗ってみてください」から始まるレッスン。洗った後にタオルでゴシゴシ拭く私を見て「石川さん!顔ゴシゴシは肌を摩耗するのでNGですよ」の一言は衝撃でした。小さい頃から顔はゴシゴシ拭くものだと思っていたからです。「タオルを押し当ててやさしくふき取ってください」のアドバイスに従って以来、顔の拭き方を変えることができました。このたった一言がその後の肌の維持に役立ったといっても過言ではありません。

青木いずみさんには、男女に共通する肌ケアの基本について教えていただきましょう。「肌ケアの基本は、しっかり汚れを落とすことです。女性の場合にはクレンジングでメイクを落としてください。洗顔は男女ともに、しっかり泡立てた石鹸で汚れを落とします。泡が汚れを取ってくれるからです。洗った後、さらにクリアローションで汚れの落ち残しを拭き取れば完璧です。一週間に1回は顔のマッサージをすると肌が活性化してたるみ予防になりますよ。仕上げはローションで肌を整えましょう(QRコードに一連の流れが動画で解説されています)」

私は40歳を過ぎたある日、顔のシミを見つけて愕然としたことがあります。レーザーでとれることは知っていましたが、顔に当てるのは抵抗がありましたので、日々のケアを強化する選択をしました。数年かけてほとんど見えない程になりました。人間の体はよくできています。まずは自分の持っている力で蘇生する力をつけるのがよいと確信。ちなみに「最近はホクロが増えた」と思い、皮膚科に行ったところ、イボと診断されてびっくり。イボとホクロは違うとのことでイボはすぐにその場で除去。時間もお金もほとんどかかりませんでしたので、これもまた驚きました。素人ではイボとホクロの区別はつきませんから、皮膚科は頼りになります。

自分の肌に向き合うといろいろな発見があります。会う人に合わせてどう印象づくりするかを考えながらメイクをするもよし。相手からどう見えたいかイメージして自分づくりを楽しみましょう。

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