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外見リスクマネジメント連載④平時・危機時のネクタイ

ビジネスパーソンのための新時代スタイルトレーニング「見た目を整える」第4回 平時・危機時に自分を守るネクタイ選び(保険毎日新聞 2017年1月12日)

広報コンサルタント/日本リスクマネジャー&コンサルタント協会理事 石川慶子

赤いネクタイで叱られた警察幹部

「いやー、自分たちの組織で起きた不祥事の記者会見で赤いネクタイしていたら、記者や視聴者から怒られちゃったよ。みんなよく見ているんだね。そこまで気が回らなくて」。

今から15年ほど前、警察幹部OBと一緒にメディアトレーニングの研究会を行った際、彼がつぶやいた言葉です。記者会見のプロとしてスキルを磨いていた時でしたので、表に出る人にはいろいろな部分で支援をしなければと感じました。

その後、ご縁があって2008年から警察大学校で幹部向けに「不祥事におけるマスコミ対応」というテーマで毎年レクチャーをするようになりました。依頼の動機を聞くとテレビ対策とのこと。「伝えたつもりなのに、伝わっていない。言ったことと見られ方にギャップがあるようだが、そこがよくわからない」。さすがに警察。感度が高いです。言葉ではない「何か」が邪魔をしていると直感的に感じていたのです。

ネクタイの色がその場にふさわしくない、というのは小さなことですが、知っていれば避けることができることです。お披露目の場面では、華やかでもよいのですが、謝罪時に赤いネクタイでは、あまりにも目立ちすぎでそこに目がいってしまい、怒りを鎮めるどころではありません。ますます激怒させてしまい、ダメージを最小限にするための謝罪を台無しにしてしまいます。では、ネクタイのTPOとはどのようなものでしょうか。スタイリストの高野いせこさんに聞いてみました。

 

ネクタイの選び方

石川「ネクタイ選びでまず知っておくべき基本的なことはなんでしょうか」

高野「意外と知られていないのですが、ネクタイにもマナ-やル-ルがあるということです。特に国際的ルールを知らないと恥をかくことがあります。ご自身の職種は職位からも考える必要がありますね」

石川「保険の営業マンが持っておきたい基本のネクタイはどのようなものですか」

高野「保険に限らずですが、ビジネスシ-ンにおいては相手に高い信頼感と品性を感じさせるもの。紺のソリッドタイ(無地系)や紺べ-スの小紋柄は持っておいて頂きたい1本です。小紋(水玉、ぺーズリ-、四角柄、グレンチェック等々)は細かければ細かいほど公式感は高くなります」

石川「なるほど、公式感の高いネクタイというのがあるのですね。避けたい色や柄というのはあるのでしょうか」

高野「職種や役職にもよりますが、基本ダ-クス-ツになりますから、派手過ぎる色や柄を選ぶとネクタイだけ悪目立ちして全体の統一感を崩してしまいます。謝罪の時には遠目で紺の無地に見えるものがいいでしょう」

石川「撮影がある場合には、薄い色や光沢感があるものは色が飛んでしまいますしね」

高野「ネクタイ単品の色、柄だけでは信頼感は演出できません。スーツ、シャツの色、柄、さらには髪型、清潔な肌、メガネ、足元など全体のバランスで初めて完成するわけですから」

 

ネクタイは柄だけに目がいきがちですが、生地の厚さや光沢感も気をつけたいポイントです。

https://rmcaj.net/_userdata/style/b12_170112p11.pdf

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