外見とリスクマネジメントと私をテーマに石川慶子が製作した記録映画「アピアランス」が第1回てのひら映画祭(MAF展第48回)にて経済産業大臣賞を受賞
石川慶子製作の記録映画「アピアランス」が、「てのひら映画祭」第1回目にて経済産業大臣賞を受賞しました。本作品は、2015年~2021年までの外見リスクマネジメントにおける取り組んできた内容をドキュメンタリー作品として仕上げました。「てのひら映画祭」とは、一般財団法人 映像と芸術の振興財団が主催するMAF展48回目ののてのひら部門のことで、スマートフォンで撮影された映画による映画祭になります。
構成・撮影・主演:石川慶子
出演:鷹松香奈子 高野いせこ 山口和子
内容:自らが創始した「外見リスクマネジメント」という新しいジャンルのリスクマネジメントをストックして来た映像をもとに構成して独特の作品に仕上げている。独特の作品作りだけでなく外見リスクマネジメントという内容を評価して経済産業大臣賞が賞与された。(MAF2021年6月プレスリリースより抜粋)
【MAF展48回「アピアランス」 2021年4月 第1回てのひら映画祭 経済産業大臣賞受賞コメント】
「アピアランス」 つまり「外見」は、振り返ってみるとタブーへの挑戦でした。
人は見かけによらぬもの、
人を見た目で判断してはいけない、
見た目が若い
など、見え方に関する表現は事欠かないのに、大っぴらに話せない、どちらかというとひそひそ話される傾向があります。
外見の研究は、1920年代から自己認知の観点として興味深いテーマだとされたものの、
嫌悪感から、タブー視されて研究は進みませんでした。
1960年代になると、交通手段の発展で初対面の人が増えたこと、歯科矯正や美容整形といった技術の発展、訴訟制度の浸透など、社会生活の発展から、印象形成の観点として研究が進みました。
ただ、タブー視する意識については、今でも変わらない部分があると感じます。
私自身、外見リスクマネジメントを提唱した当時、「外見なんて生まれつきだから変えられない。それをリスクとは何事だ、けしからん」と言われました。
「外見、、、本質じゃない、よくそんな領域に踏み込んだね」
「石川さんは見かけで判断する人だったの?」
変えられる服装のことであっても
「服装や見え方のことをあれこれ言うのは差別になるから、新聞では書けないんですよねー」とも言われました。
こんな拒否反応にも負けずに続けられたのは、
自分の後ろ姿がだらしなく見える写真を見てひどくショックを受けたからです。
「自分が思っている姿と、人から見える姿にはギャップがある。これはリスクではないか。そのギャップを埋めるのが外見リスクマネジメント。形ではなく見え方認識のギャップであることを訴えていこう」
これが「外見リスクマネジメント」の原点です。
「見え方ギャップ」は、私が専門とする企業広報の視点からも重要なテーマです。
そこで、企業での定着を目指し、リスクマネジメント国際規格、ISO31000のフレームを使うことにしたのです。
本作品は、2015年からの6年間に仲間と実践してきた内容、スマートフォンで撮りためてきた動画に、私の語りで解説を加えて仕上げました。
今回の受賞は「外見リスクマネジメント」の考え方を、より多くの人に普及させるパワーの源泉になります。これからも拒否反応に立ち向かっていく勇気が得られました。
メインのメッセージは
「一人ひとりが思い込みを打破し、ギャップに向き合うことこそがリスクマネジメントの本質である」
経済産業大臣賞を授与(じゅよ)してくださった「映像と芸術の振興財団様」に心から、感謝を申し上げます。
誠にありがとうございました。