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日経電子版にて、吉本騒動についてコメント

東京都新宿区のイベントホールで午後2時に始まった記者会見はまず、顧問弁護士が30分にわたって問題の経緯をまとめた紙を読み上げた。岡本社長が壇上に現れ、頭を下げたのは午後2時半。「弁護士に説明を任せた時点で当事者意識、危機意識が欠如していることが明らかだった」。危機管理に詳しい広報コンサルタントの石川慶子さんは、冒頭から厳しい目を向けた。「はっきりしない回答も、ウソをついていたのではなく、本当に分かっていなかったのだろう」

そんな石川さんを戸惑わせたのが、岡本社長が壇上に上がって約10分後に突然流した「涙」だった。「芸人・タレントファーストが実現できていなかったことに、彼らに対しておわびを申し上げたい……」。声を震わせた岡本社長ははなをすすり、手にしたハンカチで何度も目元をぬぐった。「何に対する涙なのだろうか」と石川さんは首をかしげる。「意味や感情が理解しがたい。そもそもご自身の初期判断ミスが招いたことで、共感を得にくい涙。20日の記者会見で2人が切々と訴えて見せた涙とは全然違う」

20日に会見した田村さんとお笑いコンビ「雨上がり決死隊」の宮迫博之さん(49)は、謝罪会見を開きたかったが止められていたと涙ながらに訴えた。岡本社長は「意思疎通が十分に取れていなかった」として、宮迫さんの契約解消処分を撤回。「いろんなタレントから意見を聞いた」とも話した。「人が言ったことに従うばかりで、主体的な経営判断をしていないのだろう。そもそも宮迫さんたちが会見をしたから会見するなんてあまりにも受け身で、責任ある姿勢とはいえない」

そんな冷ややかな石川さんだが、唯一評価したのが「5時間半耐えた」こと。「私の経験では2番目に長いかもしれない。気を失わず怒らず5時間半というのはなかなかできないこと」と目を見張る。「記者会見は、しないよりは良かった。1カ月遅れだけど、ここが出発点になればと期待しています」

(2019年7月23日、日経電子版)

https://r.nikkei.com/article/DGXMZO47654800T20C19A7000000?s=3&fbclid=IwAR2kSK-RTzSsSSzR8HXjl5wNmQC_slODIwoGYrpxJinbuFXt2kvmQJWWSew

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