日刊ゲンダイでコメント 日大タックル問題
2018年5月29日 日刊ゲンダイ
日大「記者会見はなぜ失敗したのか」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/215276
石川のコメントのみ抜粋
今回の無様な対応をプロの広報コンサルタントはどう見ているのか。「日本リスク
マネジャー&コンサルタント協会」の石川慶子理事がこう言う。「記者会見は事前の戦略が8割で、日大広報部はやるべきことをやっていませんでした。23日の会見は開始1時間前にメディアを呼び出したことでも分かるように、明らかに準備不足。本来ならば、学生選手が会見を行う前のタイミングで会見を開くべきでした。また、開始1時間半を過ぎた頃に質疑を打ち切ろうとした司会役の職員も感情的な打ち切りで報道陣の反発を招いた。危機管理対応を勉強しているは思えず、メディア対応のプロとは言えません」
細かいようだが、謝罪する人の背広やネクタイの色や柄をアドバイスするのも、まともな広報の役割のひとつ。内田監督がピンクのネクタイをしていた時点で、広報職員のミスだ。本物のリスクマネジメントを学んだ職員を採用すべきだた、日大職員は文科省からの天下りも多い。
前出の石川氏は「学生に責任を押し付けることに憤りを感じる」と断りつつ、それ
でも今後の日大の対応をこうアドバイスする。「そもそも今回の問題は大学の常務理事とはいえ、いち運動部監督が対応できるレベルを超えており、他大学であれば理事長が謝罪すべき案件です。広報職員は田中英壽理事長を説得し、『大学のブランドを守るためトップの責任を果たしてください』と言って会見をセッティングすべきでした。今からでも遅くありませんので、速やかに理事長に会見を行わせるべきです」