花美術館VOL.57に「バイオーラ」掲載

花美術館VOL.57に「バイオーラ」掲載

<評論>鈴木輝實

赤い炎のようにくねらせている姿勢。つま先やかかとで床を踏み鳴らし、独特な手の動きでリズムをとっている「火」のバイオーラ(フラメンコダンサー)。踊り子の後ろには歌とギター演奏、手拍子や奥底から響く深い声や掛け声までが聞こえてくるようで、深みと威厳のある白江が流れてくるような気配が感じられる。この踊り子たちの長い手足と、鍛え抜かれたボディはしなやかで力強い。エキゾチックなマスクは、激しくも哀切に満ちている。描かれた踊り子たちからは秘められた「光と影」「動と静」のような二面性が感じられてくる。

 

【バイオーラ】油彩 5M