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レピュテーション研究

 日本広報学会レピュテーション研究部会

<2010年3月時点での研究目的>
CGMの登場により、個人による情報発信量は飛躍的に拡大した。このような時代の中で企業が社会で存続し続けるためには、レピュテーション(評判)を構築していくことが不可欠である。米国のレピュテーションインスティテュートの調査によると、高評判獲得には、製品・サービスの質向上の次に社会的責任と職場環境の向上が必要であるという結果が出ている。そこで、本研究会では、レピュテーションとCSR、インナーコミュニケーションの関係に特に注目し、情報収集を行いながら、分析を深める。また、企業だけでなく、大学や病院といった組織のレピュテーション、業態別レピュテーションについて議論を通じて考え、分析を深める。(主査 石川慶子)

<2011年10月日本広報学会大会発表予稿集掲載文>
レピュテーション研究部会報告
――概念、経営、ステークホルダー、メディア視点から検討――
(有)シン 広報コンサルタント 石川慶子

リスクマネジメントとブランディングの両面から

本研究部会では、レピュテーションについてのこれまでの概念や研究、イメージとの違い、定義についての議論を最初に行った。その後、企業理念との関係、不祥事や事業継続との関係といった経営視点、従業員や顧客といったステークホルダー視点からの検討。さらに、ソーシャルメディアや風評との関係、情報の流れ方や報道との関係性、不祥事との関連、震災との関係などコンテンツとメディアの視点からも討議を重ねてきた。
参加メンバーは実務家が半分以上を占め、毎回13名前後が出席する。部会は講義1時間、討議1時間の構成とし、各自が研究や実務に活かしていく方式をとってきた。
成果としては、実務メンバーの中から、研究部会での勉強そのものがクライアントへのサービス向上につながり売上に貢献した、との声があった。反省としては、企業とレピュテーションの関係を考えるのが精一杯であり、当初予定していた病院や大学、NPO、自治体、政党、各中央省庁などさまざまな形態の組織におけるレピュテーションまでカバーできていない点である。震災とレピュテーションについても深く議論したいところであるが、十分な論点出しと議論ができていない。また、社会心理学的な観点でレピュテーションをみることも必要ではないかという意見も出されており、大いに検討すべきと考えている。さらに、レピュテーションはプラス要素あるブランディングとマイナス要素であるリスクマネジメントと両面から見ていく必要があるが、これまでの議論はリスクに偏りがちであった。バランスよく見ていく必要があることに遅ればせながら気づき、軌道修正している。課題として浮き彫りになったことは、測定することの難しさである。
残りの半年間では、実務家によるレクチャーでブランディング視点からレピュテーションについて討議を深めたい。また、米国レピュテーションインスティテュートによるレピュテーション指数についてじっくりトレースして議論することやソーシャルメディアガイドラインも各組織の策定事例について討議したいと考えている。最後に再び概念の整理、定義について議論し、各人に自分なりの定義をまとめてもらう予定である。

2011年10月23日 発表大会でのプレゼンテーション資料(PDF) LinkIcon

日本広報学会レピュテーション研究部会活動報告2010年4月~2012年3月

研究テーマ レピュテーション研究部会
部会長/主査名 石川慶子

研究会開催概要
第1回

開催日時・場所

ガーラバズ 5月24日

参加者

17名

議題及び検討内容(概要)

部会メンバー自己紹介と今後のスケジュール、内容の打ち合わせ当面は部会メンバーが講師となってレク&討議で進めることを決定

第2回

開催日時・場所

東洋大学 7月1日

参加者

17名

議題及び検討内容(概要)

東洋大学の井上邦夫氏による「レピュテーション・マネジメントとは何か~コミュニケーションの役割を中心に~」レクチャー

レピュテーションの定義、ブランドやイメージとの違いは何か、不祥事との関連は何か、企業理念との関係は何か等を議論

第3回

開催日時・場所

東洋大学 7月28日

参加者

17名

議題及び検討内容(概要)

北海道大学の北見幸一氏による「レピュテーションと危機管理広報“経営財務的視点による考察”」レクチャー

レピュテーションの形成、ステークホルダーにおける情報の流れ方との関係、社会関係資本とは、不祥事の定義は、等を議論

第4回

開催日時・場所

東洋大学 8月26日

参加者

9名

議題及び検討内容(概要)

BCI日本支部事務局長の前田泉氏による「事業計画マネジメント(BCM)とレピュテーション」レクチャー

事業継続とは、企業価値とは、企業価値とレピュテーションの関係は、ソーシャルメディアがレピュテーションに与える影響は、といったことを議論


研究テーマ レピュテーション研究部会
部会長/主査名 石川慶子

研究会開催概要
第5回

開催日時・場所

ガーラバズ 9月28日

参加者

13名

議題及び検討内容(概要)

ジャーナリスト兼KDDIリサーチフェローである小林雅一氏による「ITイノベーションによる情報の流れ方の変化」レクチャー

世論形成はどのように変化するのか、ネットインフラ化による経済構造の変化、メディア構造の変化がコンテンツ産業にどのような影響を及ぼすのか、といったことを議論

第6回

開催日時・場所

ガーラバズ 10月21日

参加者

11名

議題及び検討内容(概要)

高千穂大学の薗部靖史氏による「企業の社会的貢献活動と信頼」レクチャー

もともと好感度の高い企業を対象にした企業への調査結果であったことに対して、好感度の低い企業や反社会的勢力が社会貢献活動をしたときに信頼感はどうなるのか、といった今後の調査への期待あり。

第7回

開催日時・場所

ガーラバズ 11月30日

参加者

13名

議題及び検討内容(概要)

テーマは、「不祥事報道コンテンツの確立」で、担当は放送作家兼立教大学大学院所属の村上信夫氏。不祥事報道の歴史的展開とコンテンツとして確立してきた背景等についてレクチャーがありました。地道なデータ収集と記事分析、記者へのヒヤリングなど多面的調査結果をもとに解説。不祥事報道が拡大していった背景について、いろいろな意見が出されました。

第8回

開催日時・場所

ガーラバズ 12月20日

参加者

11名

議題及び検討内容(概要)

テーマは、「現代社会におけるネット風評リスクの捉え方~ソーシャルメディア時代の ネットリスクマネジメント~」。レク担当はガーラバズCEOの佐野真啓氏。1999年から2010年までのネット上で起きた事件を提示し、特に話題となり教訓となる事例や企業に実害を与える発言の種類についても解説。後半討議では、昨年10月の日清ラ王問題や検索結果表示などで活発な意見交換がありました。


研究テーマ レピュテーション研究部会
部会長/主査名 石川慶子
研究会開催概要
第9回

開催日時・場所

ガーラバズ 1月25日

参加者

11名

議題及び検討内容(概要)

外部講師で和田 彰氏(Great Place To Work Japan代表)

テーマは、「働きがいのある会社とは?」。

「働きがいのある会社ランキング」を主宰しており、日経ビジネスをメディアパートナーとして誌面公表しています。基準としているモデルの説明を中心に、2010年の「フォーチュンベスト100」、日本のベスト25、株価指数との比較、ベストカンパニーの特徴等を解説。

日経ナイセスとの違いや、基準モデル、調査内容など数多くの質問がありました。今後は大企業だけではなく、従業員250名以下の中小企業を対象としたランキングも発表したいとのこと。従業員からのレピュテーションを考えるよい機会となりました。

第10回

開催日時・場所

ガーラバズ 3月1日

参加者

14名

議題及び検討内容(概要)

外部講師で脇田眞氏(EN大塚製薬取締役)。

雪印乳業元常務で食中毒事件直後に広報部長として事件の収束と再生を指揮。テーマは、「雪印の失敗と企業再生への歩み」。2000年6月に発生した食中毒事件の原因、ブランドへの影響、不祥事を起こさせない仕組みづくりについて解説。事件当時についての質問や企業が再生するためには何が必要かといったことを意見交換しました。

第11回

開催日時・場所

ガーラバズ 4月25日

参加者

15名

議題及び検討内容(概要)

テーマは、「震災とレピュテーションについて論点洗い出し」。メンバーで情報を持ち寄りました。

稲見陽子さんからはロシュ・ダイアグノスティックスのCSR活動と震災対応、大島昌子さんからは放射能についての基本知識と花王の震災対応、ガーラバズの佐野真啓さんからは官邸、東電、保安院ワードの書き込み傾向、北見幸一さんからは「大震災の教訓」論点として、いくつかの視点を提示。


研究テーマ レピュテーション研究部会
部会長/主査名 石川慶子
研究会開催概要

第12回

開催日時・場所

オズマPR 6月1日

参加者

13名

議題及び検討内容(概要)

レク担当は、放送作家の村上信夫さん。テーマは、「震災報道とその舞台裏からメディアの役割を考える~報道ができたことできなかったこと~」ローカル局での報道をもとに、「どのように報道されたか、どのように変化していったのか」をビデオで確認。報道内容が「被災地向け報道」と「被災地以外への報道」があったこと、あまりにも広範囲であったため取材側もこれまでにない意識をもったこと、客観的であることが難しかったこと等の解説がありました。組織力のあるマスメディアの役割を再評価する意見や大災害時におけるメディアの役割を事前協議必要、といった意見がありました。誰に向けて何を発信するのか、そのことの難しさや深さ、責任の重さについての議論は時間切れ。

第13回

開催日時・場所

オズマPR 7月1日

参加者

15名

議題及び検討内容(概要)

テーマは、「カスタマーリレーションから見たレピュテーションとその維持向上のための取り組み」。講師:ジョンソン・エンド・ジョンソン(株)ライフスキャン事業部マーケティング部カスタマーソリューションマネジャー伊東順也氏(医療機器分野(主に糖尿病用)に関する医師等医療従事者対象の相談対応)カスタマーサービスが重視している考え方、対応スキルとしての具体例等について紹介。

「良い印象」を与えることがもたらす結果を重視し、相手の立場に立った表現、言葉遣い、添え書きなど細かい配慮がある。

第14回

開催日時・場所

オズマPR 8月3日

参加者

12名

議題及び検討内容(概要)

これまでの振り返りと大会発表に向けての方向性について話し合いました。


研究テーマ レピュテーション研究部会
部会長/主査名 石川慶子
研究会開催概要

第15回

開催日時・場所

オズマPR 9月7日

参加者

11名

議題及び検討内容(概要)

九州産業大学の五十嵐正毅氏から「コーポレートレピュテーションに関する研究例」と題した講義を行いました。

7業界48ブランドに対するデータ測定結果を提示していただきながら業界別にレピュテーション影響要因を考え、討議しました。

第16回

開催日時・場所

ガーラバズ 10月5日

参加者

9名

議題及び検討内容(概要)

学会発表大会に向けて、メンバーがまとめた内容について皆で討議しました。レピュテーションとブランドの違い、ステークホルダーとの関係などをまとめました。

第17回

開催日時・場所

オズマPR 11月11日

参加者

10名

議題及び検討内容(概要)

福島の原発運転員の方から「私とリスクマネジメント~現場の視点から~」と題して原発事故発生時の状況を社員の視点から話をしていただきました。社員が家族の安否が確認できない中での作業に大きな不安を感じていたこと、会社として社員が仕事に専念するために配慮すべきことなどを考えることができました。また、福島50のお一人でしたが、実際は70名が志願して残ったとのことでした。

第18回

開催日時・場所

オズマPR 12月11日

参加者

13名

議題及び検討内容(概要)

参加者12名。ライフネット生命保険株式会社 代表取締役社長 出口治明氏。テーマは「日本の競争力」

株価低迷と円高から日本が世界からどのように見られているかといった解説から始まり、 企業価値、ソーシャルマーケティング、人材活用、古典による論理思考など幅広くお話いただきました。日本がどのように見られているのかを株価や為替から考えてみることができました。


研究テーマ レピュテーション研究部会
部会長/主査名 石川慶子
研究会開催概要

第19回

開催日時・場所

オズマPR 1月17日

参加者

12名

議題及び検討内容(概要)

テーマは「風評被害と名誉棄損における損害」講師は部会メンバーのフランテック法律事務所金井高志氏と毎熊典子氏。風評の意味と風評被害、風評損害の意義、原子力事故における風評損害の事例、マスメディア等による信用毀損等による企業損害事例、名誉棄損の損害賠償など主に法的観点からレピュテーションを考えました。

第20回

開催日時・場所

オズマPR 2月9日

参加者

9名

議題及び検討内容(概要)

さまざまな業界におけるレピュテーションについてミニ発表形式で考えました。

「中小・中堅企業のレピュテーション構築における課題」荒木洋二氏

「地方旅館のPR戦略 愛知・三重・富山に11の旅館を運営する海栄RYOKANSの事例」田端郁子氏

「海外市場でのレピュテーション構築 -伝統工芸の海外進出-」藤尾美佐氏。レピュテーションをネガティブな観点から議論することが多かったのですが、今回はさまざまな事例からポジティブな観点から議論することができました。

第21回

開催日時・場所

ガーラバズ 3月9日

参加者

9名

議題及び検討内容(概要)

テーマはソーシャルメディアとレピュテーション。

佐野真啓氏「ソーシャルメディアガイドラインとWOMマーケティングに関するガイドラインについての一考察」

石川慶子「ソーシャルメディアガイドライン企業事例」

社員のソーシャルメディア活用について企業がどのような姿勢を示すのか、さまざまな事例を見ながら討議しました。

レピュテーション研究部会では、レピュテーションを様々な観点から見てきましたが、レピュテーションの確立には何らかの数字で示す必要があると感じるようになりました。その意味ではフォンブランに再度戻って研究におけるレピュテーション、実務におけるレピュテーションのあり方をまとめてみたいと考えています。これまでの議論については、事実ベースでウェブに記録を残し、その後は各自の研究や実務に活かしていきます。

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